乳化と分散に威力を発揮する超音波機器

分散と乳化、剥離洗浄やソノケミストリーを用いる様々な分野で超音波分散機が活躍しています

超音波ホモジナイザーとも呼ばれており、対象物に振動振幅を与えることから、インク・顔料・染料などからコーティング剤や研磨剤、接着剤や有機合成、エマルジョン食品などの乳化剤全般など多彩な分野で採用されていて、より安定した製品品質に仕上げられます。

超音波分散機の特徴は、振動振幅を増幅するブースターが搭載されていることです。

チップ先端から照射される強力な超音波振動は、なんと毎秒2万秒に達するため、対象物を粉体や凝集体を構成する粒子である「一次粒子径」までに分散・乳化し、水と油などの性質の異なる成分を混ぜ合わせても長時間分離せず、製品品質を安定させることができます。

毎秒2万回もの振動振幅幅を与えられる高性能は、最新のナノ粒子分散にも対応できるなど最新アプリケーションへの応用も可能です。

超音波分散機は、メディアレスをサポートに威力を発揮します。

ビーズといった作業工程で用いられるメディアをなくすことで、超音波キャビテーションにより泥漿(スラリー)などの混合物を分散乳化できます。

またメディアを用いないため均一的な形状になり、成分の再結集による品質の劣化を抑制させる他、処理時間の短縮により作業効率を大幅に向上させます。

さらに研究所レベルでも耐えられる連続・循環処理にも対応、配合ゴムや医薬品などのインライン連続製造なども活用できます。